通常,化膿性内耳炎は重度の急性中耳炎,化膿性髄膜炎,迷路骨折を伴う外傷に続発する感染症,または真珠腫増大の過程で,細菌が内耳に広がったときに起こる。
症状と徴候
診断
治療
治療は,髄膜炎に適した抗菌薬の静注(例,セフトリアキソン50~100mg/kg,静注にて1日1回投与,最大2gまで)による。院内感染に対してはP. aeruginosaをカバーするためにしばしばセフトリアキソンに代わってセフタジジムが使用される。抗菌薬は,後に培養および感受性試験の結果に応じて調整する。中耳の排膿のために,鼓膜切開術(および,ときに鼓膜チューブの留置)を行う。乳様突起削開術が必要なことがある。