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顎関節脱臼

執筆者:

David F. Murchison

, DDS, MMS, The University of Texas at Dallas

最終査読/改訂年月 2016年 8月
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歯科救急の概要も参照のこと。)

自然発症的な顎関節脱臼は,通常そのような脱臼の既往のある患者において起こる。顎関節脱臼は外傷によって引き起こされることもあるが,発端は大きな開口とその後の咀嚼時の圧(例,固いパンの大きなサンドイッチにかぶりつく),大きなあくび,または歯科処置であることが多い。脱臼しやすい人は生まれつき顎関節靱帯が緩んでいる可能性がある。

患者は大きく口を開いたままとなり,自分で閉口することができない。患者が口を閉じようとすると疼痛が生じる。下顎正中線が片側に偏位しているときは,脱臼は片側のみである。使用されることはまれであるが,患側関節部と外側翼突筋の付着部分近くへの局所麻酔薬(例,2%リドカイン2~5mL)の注射により,下顎が自然に復位することがある。

徒手整復が必要になる場合がある( 顎関節脱臼整復術)。前投薬が使用されることもあるが(例,ジアゼパム5~10mg,5mg/分の速度で静脈内投与,またはミダゾラム3~5mg,2mg/分の速度で静脈内投与,およびオピオイド,例えばフェンタニル0.5~1μg/kg,静脈内投与),通常は必要ない(特にその静注の準備に時間がかかる場合)。脱臼している時間が長引くほど整復が困難となり,再発する可能性も高くなる。

顎関節脱臼整復術

患者の頭部を固定する。術者は親指を下顎骨外斜線上(第3大臼歯部の外側),またはガーゼを親指に巻いた後に下顎大臼歯の咬合面上に置く。その他の指は下顎の下で曲げておく。患者にあくびをするように大きく口を開けるよう指示し,その後,術者は下顎が整復するまで大臼歯上に下向きの力を加えつつ,顎先に上向きの力を加える。

顎関節脱臼整復術

Barton包帯( Barton包帯)が2~3日間必要なことがある。最も重要なことは,患者は最低6週間は大きな開口を避けなければならないことである。あくびが出そうなときは,患者は顎の下に握り拳を当て,大きな開口を防ぐべきである。食べ物は小さく切らなければならない。患者が慢性的な脱臼に苦しみ,保存的治療が試し尽くされた場合は,口腔外科医へのコンサルテーションを行うことがある。最後に残された治療法は,顎関節を安定させるため顎関節周囲の靱帯を外科的に動かないように(短縮)するか,または関節結節を縮小する(関節結節切除術)ことである。

Barton包帯

この8字型の包帯を頭部と顎に巻き,下顎下方および前方のサポートを得る。

Barton包帯
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