Msd マニュアル

Please confirm that you are a health care professional

honeypot link

脂肪織炎

執筆者:

Wingfield E. Rehmus

, MD, MPH, University of British Columbia

最終査読/改訂年月 2013年 11月
本ページのリソース

脂肪織炎は皮下脂肪の炎症であり,複数の原因により生じることがある。診断は臨床的評価および生検による。治療は原因に応じて異なる。

脂肪織炎は,脂肪組織内で主に炎症が生じる部位によって,小葉性と隔壁性に分類できる。

病因

脂肪織炎には,以下のような複数の原因がある:

  • 感染(最も頻度が高い)

  • 物理的因子(例,寒冷,外傷)

  • 増殖性疾患

  • 結合組織疾患(例,SLE,全身性強皮症)

  • 膵疾患

  • α1-アンチトリプシン欠乏症

特発性脂肪織炎はウェーバー-クリスチャン病と呼ばれることもある。

症状と徴候

脂肪織炎は四肢に加えて,ときに後胸部,腹部,乳房,顔面,または殿部に生じる圧痛および紅斑を伴う皮下結節を特徴とする。まれに,結節が腸間膜,肺,陰嚢,頭蓋に生じることもある。脂肪織炎に伴って全身性炎症の徴候を認めることもある。ウェーバー-クリスチャン病では,全身病変により発熱のほか,肝,膵,骨髄機能不全などの臓器機能障害の徴候を生じることがあり,その場合は死に至ることもある。

診断

  • 臨床的評価

  • 切除生検

診断は通常,臨床的な外観によるが,切除生検で確定診断が可能である。

治療

  • 支持療法

  • 抗炎症薬

  • 免疫抑制薬

脂肪織炎には特異的な根治的治療法はない。これまでにNSAID,抗マラリア薬,ジアフェニルスルホン,サリドマイドなど,いくつかの戦略が用いられ,それなりの成果が得られている。コルチコステロイド(1~2mg/kg,経口または静注,1日1回)および他の免疫抑制薬または化学療法薬が進行性の症状または全身性疾患の徴候を示す患者の治療に用いられている。

要点

  • 脂肪織炎の原因は多彩である。

  • 脂肪織炎は臨床的評価(圧痛を伴う紅斑性の皮下結節の存在など)により診断し,切除生検により確定診断を得る。

  • 脂肪織炎の治療は支持療法であり,特に症状が重度の場合は,抗炎症薬または免疫抑制薬による治療を考慮する。

ここをクリックすると家庭版へ移動します
よく一緒に読まれているトピック

おすすめコンテンツ

ソーシャルメディア

TOP