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結節性紅斑

執筆者:

Wingfield E. Rehmus

, MD, MPH, University of British Columbia

最終査読/改訂年月 2013年 11月
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結節性紅斑は脂肪織炎( 脂肪織炎)の一病型であり,脛部に圧痛を伴う赤色または紫色の皮下結節を触れるのが特徴であるが,ときに他の部位にも生じる。しばしば全身性の基礎疾患,特にレンサ球菌感染,サルコイドーシス,炎症性腸疾患に伴って発生する。診断は臨床的評価のほか,ときに生検による。治療は原因に応じて異なる。

病因

結節性紅斑は主として20代から30代の人々に生じるが,あらゆる年齢層で発生する可能性があり,女性の方が頻度が高い。結節性紅斑の病因は不明であるが,しばしば他の疾患を合併することから,免疫学的な反応が疑われる。最も頻度の高い疾患は以下の通りである:

  • レンサ球菌感染症(特に小児)

  • サルコイドーシス

  • 炎症性腸疾患

他に可能性のある誘発疾患としては以下のものがある:

  • 他の細菌感染症(例,Yersinia属,Salmonella属,マイコプラズマ,クラミジア,ハンセン病,鼠径リンパ肉芽腫)

  • 真菌感染症(例,ケルスス禿瘡,コクシジオイデス症,ブラストミセス症,ヒストプラズマ症)

  • リケッチア感染症

  • ウイルス感染症(例,エプスタイン-バー[EB]ウイルス,B型肝炎)

  • 薬剤の使用(例,スルホンアミド系薬剤,ヨウ化物,臭化物,経口避妊薬)

  • 造血器腫瘍および固形癌

  • 妊娠

  • ベーチェット病

  • 結核

結節性紅斑症例の最大3分の1は特発性である。

類似疾患である硬結性紅斑は,腓腹部の病変として現れ,古典的には結核患者にみられる。

症状と徴候

結節性紅斑は脂肪織炎の一病型であり,主として前脛骨部に圧痛を伴う紅斑性の結節または局面として現れ,しばしば発熱,倦怠感,および関節痛が先行または併発する。病変は視診よりも触診の方が検出しやすく,数週間かけて挫傷様の局面に進展することがある。

診断

  • 臨床的評価

  • 切除生検

診断は通常,臨床的な外観により,必要であれば,結節の切除生検で確定診断が可能である。結節性紅斑と診断したら,原因の評価を行うべきである。評価の方法としては,生検,皮膚テスト(PPDまたはアネルギーの検査一式),抗核抗体,血算,胸部X線,抗ストレプトリジンO抗体の一連の抗体価測定,咽頭培養などがある。しばしば赤沈が亢進する。

治療

  • 支持療法

  • 抗炎症薬(まれにコルチコステロイド)

結節性紅斑は,ほぼ常に自然消退する。治療法としては,床上安静,患部の挙上,冷罨法,NSAIDなどがある。炎症を軽減するため,ヨウ化カリウムを300~500mg,経口,1日3回で投与することができる。コルチコステロイドの全身投与が効果的であるが,不顕性の感染症を悪化させる可能性があるため,最終手段として用いるべきである。基礎疾患が同定されている場合は,その治療を行うべきである。

要点

  • 結節性紅斑の原因で最も頻度の高いものは,レンサ球菌感染症(特に小児),サルコイドーシス,および炎症性腸疾患である。

  • 結節性紅斑の診断は主に臨床的な外観によるが,必要であれば,結節の切除生検で確定診断が可能である。

  • 結節性紅斑の治療は支持療法であり,病変が自然に消退するまで必要に応じてNSAIDまたはヨウ化カリウムを使用する。

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