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環状肉芽腫

執筆者:

Wingfield E. Rehmus

, MD, MPH, University of British Columbia

最終査読/改訂年月 2013年 11月
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環状肉芽腫は,丘疹または結節が遠心性に拡大して,正常またはわずかに陥凹した皮膚の周囲に環状の病変を形成することを特徴とする,良性かつ慢性の特発性疾患である。

病因

病因は不明であるが,提唱されている機序としては,細胞性免疫(IV型),免疫複合体性血管炎,および組織単球の異常などがある。環状肉芽腫に全身性疾患との関連はみられないが,例外として,病変が多数みられる成人例では,糖代謝異常の発生率が高い。一部の症例では,日光曝露,虫刺症,結核の皮膚テスト,BCG接種,外傷,ボレリア(Borrelia)感染症,ウイルス感染などが増悪の誘因となる。この疾患は女性で男性より2倍多く発生する。

症状と徴候

病変は紅色,黄褐色,青色調,または周辺部の皮膚と同じ色を呈し,単発性のこともあれば多発性のこともあり,足背,下肢,手,および手指に好発する。通常は無症状であるが,ときに圧痛を生じることもある。病変はしばしば拡大し,つながって環状病変を形成する。それぞれの環の中心部は,正常であるか,わずかに陥凹しており,ときに蒼白色または明褐色を呈する。一部の症例では,病変が汎発化して播種性に拡大することがある。

診断

診断は通常,臨床的に行うが,皮膚生検で確定診断が可能である。体部白癬(中心治癒傾向を示す隆起性の環状病変が形成されることがある)とは異なり,環状肉芽腫は典型例では鱗屑を生じず,そう痒を伴わない。

治療

  • ときにコルチコステロイド,タクロリムスの外用,またはソラレンと紫外線A波照射の併用療法(PUVA療法)

通常,治療は不要であり,自然に消退するのが一般的である。より播種性または厄介な病変が生じた患者では,密閉ドレッシング下で高力価のコルチコステロイドを毎晩外用する治療,フルランドレノリド含有テープの使用,タクロリムスの外用(例,0.1%軟膏,1日2回,症状が消失するにつれて投与頻度を減少させる),およびコルチコステロイドの病変内注射によって,より迅速に病変の消失が得られる可能性がある。PUVA療法,イソトレチノイン,ジアフェニルスルホン,およびシクロスポリンについて,病変が播種性の患者での治療成功が報告されている。最近の報告では,TNF-α阻害薬(例,インフリキシマブ,アダリムマブ),595nmのパルス色素レーザー,エキシマレーザー,およびfractional photothermolysisが播種性および難治性病変の管理に有用であることが示唆されている。

要点

  • 環状肉芽腫は,女性で男性より2倍多くみられ,全身性疾患との関連はみられない。

  • 環状肉芽腫の診断は臨床的に行う(例,中心治癒傾向を示し,鱗屑を伴わない特徴的な環状病変を認める)。

  • 症状が厄介な場合は,コルチコステロイドまたはタクロリムス外用により治療する。

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