Msd マニュアル

Please confirm that you are a health care professional

読み込んでいます

毛包炎

執筆者:

A. Damian Dhar

, MD, JD, North Atlanta Dermatology

最終査読/改訂年月 2013年 5月
ここをクリックすると家庭版へ移動します
本ページのリソース

毛包炎とは,毛包の細菌感染症である。

毛包炎の原因菌は通常,黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)であるが,ときに緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)(浴槽毛包炎)やその他の菌であることもある。浴槽毛包炎(hot-tub folliculitis)は,塩素または臭素による水の処理が不十分であることが原因で発生する。

毛包炎の症状は,軽度の疼痛,そう痒,または刺激感である。毛包炎の徴候は,毛包周囲の表在性膿疱または炎症性結節である。感染した毛は簡単に抜け落ちたり,引っぱれば簡単に抜けたりするが,新たに丘疹が発生することが多い。皮膚内で硬い毛が成長すると,慢性の軽い刺激感や炎症を来して,感染性毛包炎に類似することがある(須毛部仮性毛包炎[pseudofolliculitis barbae]― 須毛部仮性毛包炎)。

治療

  • クリンダマイシン1%ローションまたはゲル

大部分の毛包炎は黄色ブドウ球菌(S. aureus)により生じるため,クリンダマイシン1%ローションまたはゲルの外用を1日2回で7~10日間行う。または,シャワー時の過酸化ベンゾイル5%洗浄液の使用を5~7日間行ってもよい。皮膚が広範に侵されている場合は,全身療法(例,セファレキシン250~500mg,経口,1日3~4回,10日間)が必要になることもある。これらの対策で治癒に至らない場合,または毛包炎が再発する場合は,グラム陰性菌またはメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(S. aureus)(MRSA)が原因である可能性を除外するために,膿疱内容でグラム染色および培養を行うとともに,ブドウ球菌の鼻腔内保菌者である可能性を除外するために鼻腔培養を行う。真菌性の毛包炎を除外するために,引き抜いた毛髪をKOH法により鏡検すべきである。

MRSAの治療には通常は抗菌薬の2回の内服が必要であり,治療薬の選択は培養および感受性試験の報告に基づくべきである。

浴槽毛包炎(hot-tub folliculitis)は通常,無治療でも消退する。しかし,再発を予防して他者への感染を防止するため,浴槽の水に対する十分な塩素処理が必要である。

ここをクリックすると家庭版へ移動します
よく一緒に読まれているトピック

おすすめコンテンツ

ソーシャルメディア

TOP