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癜風

(なまず)

執筆者:

Denise M. Aaron

, MD, Dartmouth-Hitchcock Medical Center

最終査読/改訂年月 2015年 11月
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癜風は癜風菌(Malassezia furfur)による皮膚感染症で,無症状の鱗屑を伴う斑が多発し,色調は白色から淡黄褐色,褐色,ピンク色まで様々である。診断は臨床的な外観と皮膚擦過物のKOH直接鏡検に基づく。治療は抗真菌薬の外用またはときに内服による。再発がよくみられる。

癜風菌(Malassezia furfur)は,皮膚に常在する二相性真菌で,通常は無害であるが,一部の人々では癜風を引き起こす。発症者の大半は健康である。癜風に対する感受性を高める因子として,高温多湿と,コルチコステロイド,妊娠,低栄養,糖尿病,その他の疾患による免疫抑制がある。癜風における色素減少は,M. furfurによって産生されるアゼライン酸がチロシナーゼを阻害することによる。

症状と徴候

癜風は通常,無症状である。古典的には,体幹,頸部,および腹部のほか,ときに顔面に,鱗屑を伴う淡黄褐色,褐色,サーモンピンク,ピンク,または白色の斑が多発する。病変は融合することがある。皮膚の色が薄い患者では夏季に診断されることが多いが,その理由は,病変部は日焼けで黒くならないため,日焼けを起こした皮膚に対して目立つからである。癜風は良性であり,感染性はないと考えられている。

診断

  • 臨床的な外観

  • KOH直接鏡検

  • ときにウッド灯検査

癜風の診断は,臨床的な外観に加えて,細かい鱗屑擦過物のKOH直接鏡検で菌糸および発芽胞子(「スパゲティーとミートボール状」)を同定することによる。

ウッド灯で観察すると,金白色の蛍光を認める。

治療

  • 抗真菌薬の外用

  • ときに抗真菌薬の内服

癜風の治療はいずれかの抗真菌外用薬である。例としては,2.5%硫化セレン含有シャンプー(毎日10分間で1週間,または1週間に24時間で1カ月間),アゾール系薬剤の外用(例,2%ケトコナゾールを毎日2週間),2%ピリチオン亜鉛含有石鹸を用いた毎日の入浴または2%硫黄サリチル酸含有シャンプーの1~2週間の使用などがある。

病変が広範な患者と頻回に再発する患者では,経口フルコナゾール150mg/週による2~4週間の治療が適応となる。

癜風で生じる色素減少は,酵母の消失後数カ月から数年をかけて回復する。

原因菌が皮膚の常在菌であるため,ほぼ例外なく再発が生じる。綿密な衛生管理,ピリチオン亜鉛含有石鹸の常用,または外用抗真菌薬の月1回の使用により,再発の可能性が低下する。

要点

  • 癜風は免疫抑制患者に生じることもあるが,発症する患者の大半は健康である。

  • この疾患は夏季に診断されることが多いが,その理由は,病変部は日焼けで黒くならないため,日焼けを起こした皮膚に対して目立つからである。

  • 細かい鱗屑の擦過物のKOH直接鏡検で菌糸と発芽胞子を検出することで確定診断を試みる。

  • 抗真菌薬の外用または内服により治療する。

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