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皮膚幼虫移行症

(爬行疹)

執筆者:

James G. H. Dinulos

, MD, Geisel School of Medicine at Dartmouth

最終査読/改訂年月 2016年 10月
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皮膚幼虫移行症(CLM,爬行疹とも呼ばれる)は,鉤虫の寄生により生じる皮膚の病態である。

CLMは鉤虫(Ancylostoma)属の蠕虫によって引き起こされ,最も頻度が高いのはイヌまたはネコを宿主とするブラジル鉤虫(Ancylostoma braziliense)である。イヌまたはネコの糞便中に排出された鉤虫卵は,温かく湿った土または砂の中で感染性をもつ幼虫に成長する;ヒトへの感染は,皮膚が汚染された土壌や砂に直接接触し,幼虫が無防備な皮膚に侵入することで成立し,通常は足,下肢,殿部,または背部から侵入する。CLMは世界中で発生しているが,熱帯環境で最もよくみられる。

CLMは強いそう痒を伴う;徴候は侵入部位の紅斑および丘疹であるが,その後は皮膚に赤褐色の炎症部が糸のように蛇行してみられる。鉤虫毛包炎(hookworm folliculitis)と呼ばれる,毛包炎に似た丘疹および小水疱が生じることもある。診断は病歴と臨床的な外観による。

感染は数週間後に自然消失するが,不快感と細菌による二次感染のリスクのため,治療が必要になる。チアベンダゾール15%液またはクリーム(複合剤),1日2~3回,5日間の外用が極めて効果的である。チアベンダゾールの経口薬は,忍容性が不良のため通常は使用されない。アルベンダゾール(400mg,経口,1日1回,3~7日間)およびイベルメクチン(200μg/kg,1日1回,1~2日間)により治癒が得られ,忍容性も良好である。

CLMには,レフレル症候群(斑状の肺浸潤と末梢血の好酸球増多)と呼ばれる自然消退する肺の反応が合併することもある。

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