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ウェルシュ菌( Clostridium perfringens )食中毒

執筆者:

Joseph R. Lentino

, MD, PhD, Loyola University Medical Center

最終査読/改訂年月 2016年 1月

ウェルシュ菌(Clostridium perfringens)食中毒は,汚染された食品の摂取により生じる急性胃腸炎である。

ウェルシュ菌(C. perfringens)食中毒は,通常は軽症のクロストリジウム感染症である。

ウェルシュ菌(C. perfringens)は糞便,土壌,空気中,水中などに広く分布している。汚染された食肉によって多くのアウトブレイクが引き起こされている。ウェルシュ菌(C. perfringens)の芽胞は,ときに調理後も生き残るため,ウェルシュ菌(C. perfringens)で汚染された肉を調理してから一定時間室温で放置した場合や,60℃以下(140°F,ウォーマーテーブル上など)の温度で保温した場合でも,発芽して毒素を産生する可能性がある。アウトブレイクは典型的には商業施設で発生するが,まれに家庭でも起こりうる。

消化管に入ったウェルシュ菌(C. perfringens)は,小腸に作用するエンテロトキシンを産生する。この食中毒症候群との関連が明確に確率されているウェルシュ菌(C. perfringens)はA型菌のみである。産生されたエンテロトキシンは熱(75℃以上)に感受性を示す。

軽度の胃腸炎が最も一般的であり,汚染食品の摂取から6~24時間後に発症する。最もよくみられる症状は,水様性下痢と腹部痙攣である。嘔吐および発熱はまれである。症状は典型的には24時間以内に消失し,重症例や死亡例はまれである。

ウェルシュ菌(C. perfringens)食中毒の診断は,疫学的な証拠と汚染食品もしくは患者集団の便からの多数の病原体の分離,または便検体中のエンテロトキシンの直接の同定に基づく。

予防としては,加熱調理された食肉の残りは速やかに冷蔵し,給仕前に十分に再加熱(内部温度75℃)するべきである。

ウェルシュ菌(C. perfringens)食中毒の治療は支持療法であり,抗菌薬は投与しない。

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