Msd マニュアル

Please confirm that you are a health care professional

読み込んでいます

髄膜炎菌ワクチン

執筆者:

William D. Surkis

, MD, Jefferson Medical College;


Jerome Santoro

, MD, Jefferson Medical College

最終査読/改訂年月 2014年 11月
ここをクリックすると家庭版へ移動します

髄膜炎菌の血清群のうち,米国で最も多く疾患を引き起こしているものは,B群,C群,およびY群である。A群およびW群は米国外で疾患の原因になっている。現行のワクチンは,これらの血清群全てではなく,一部のみを対象とするものである。

A/C/W/Y群を対象とするもの(4価):

  • 髄膜炎菌結合型ワクチン(MCV4):MenACWY-D(Menactra®)またはMenACWY-CRM(Menveo®)

  • 髄膜炎菌多糖体ワクチン(MPSV4[Menomune®])

C/Y群を対象とするもの(2価):

  • Hib-MenCY-TT(MenHibrix®):破傷風トキソイドとインフルエンザ菌(Haemophilus influenzae)b型の莢膜多糖体をC群およびY群髄膜炎菌の多糖体に結合させたもの

B群を対象とするもの(1価):

  • B群髄膜炎菌ワクチン(2つのLP2086抗原で構成される組換えワクチン)

適応

髄膜炎菌ワクチンは,青年を対象とするルーチンの小児予防接種の1つであり,できれば11または12歳時に接種し,さらに16歳時に追加接種する( 7~18歳を対象期間とする推奨予防接種スケジュール)。より若年で感染リスクが高い小児にも推奨される( 0~6歳を対象期間とする推奨予防接種スケジュール)。

MenACWY結合型ワクチンは,以下のような髄膜炎菌の感染リスクを高める条件がある成人に推奨される:

  • 機能的または解剖学的無脾症

  • 持続性の補体欠損症

  • 微生物研究施設で髄膜炎菌(N. meningitidis)の分離菌に日常的に曝露する研究に携わっている

  • 軍隊への入隊

  • 流行地域への旅行または居住

  • 大学寮への入居1年目の学生で,年齢が21歳以下でかつワクチン未接種または16回目の誕生日以降に接種を受けていない

  • ワクチンの血清群に起因するアウトブレイクに対する曝露

21歳以下の大学1年生で16回目の誕生日より前に予防接種を1回だけ受けている場合は,入学前に追加接種を行うべきである。

MenACWYは,HIV感染者を含む全ての青年(11~18歳)に推奨される。ただし,これに該当しない場合でも,他の理由でHIV感染者のリスクが高まっている場合に限り,適応となる。

MenACWYは,11~55歳の個人,以前にMenACWYによる予防接種を受け,再接種が必要になった56歳以上の個人,ならびに複数回のワクチン接種が必要となりうる56歳以上の個人への使用が望ましい。

過去にMenACWYまたはMPSV4による予防接種を受けたものの,依然として感染リスクが高い成人(例,解剖学的もしくは機能的無脾症または持続性の補体欠損症がある成人,微生物学者)には,5年毎のMenACWYの再接種が推奨される。

MPSV4は,56歳以上で以前にMenACWYの接種を受けておらず,かつ単回接種のみ必要な個人(例,旅行者)への使用が望ましい。

新しいB群髄膜炎菌ワクチンは,10~25歳の一部の個人で適応となる;具体的な適応はまだ公表されていないが,おそらくは髄膜炎菌ワクチンとともに同様にスケジュールで接種されることになると考えられる。

禁忌および注意事項

主な禁忌は次の通りである:

  • 以前の接種後に,またはワクチン成分に対して,重度のアレルギー反応(例,アナフィラキシー)を起こしたことがある

主な注意事項は次の通りである:

  • 発熱の有無にかかわらず,中等度または重度の疾患が認められる(可能なら消失するまで接種を延期する)

用量および用法

MenACWYの用量は0.5mLの筋肉内接種,MPSV4の用量は0.5mLの皮下接種である。

解剖学的もしくは機能的無脾症または持続性の補体欠損症がある成人には,MenACWYを2回(2カ月以上の間隔を空ける)接種し,それ以降も5年毎に追加接種を行う必要がある。HIV感染者の青年(11~18歳)には,8週間の間隔を空けた2回の初回接種をルーチンに行う。

髄膜炎菌(N. meningitidis)の分離菌に日常的に曝露している微生物学者,軍隊の入隊者,ワクチンの血清群に起因するアウトブレイク時に高リスクの状態にある個人,ならびに流行地域への旅行者または居住者には,髄膜炎菌ワクチンの単回接種を行う。リスクが持続する場合(例,微生物学者が髄膜炎菌(N. meningitidis)を取り扱う業務を続ける場合)は,追加投与が必要である。

有害作用

有害作用は通常,軽度である。具体的には,注射部位の疼痛および発赤や発熱,頭痛,疲労などがある。

ここをクリックすると家庭版へ移動します
よく一緒に読まれているトピック

おすすめコンテンツ

ソーシャルメディア

TOP