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マイコプラズマ

執筆者:

Margaret R. Hammerschlag

, MD, State University of New York Downstate Medical Center

最終査読/改訂年月 2018年 3月
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マイコプラズマは遍在性の細菌で,細胞壁を欠いているという点で他の原核生物と異なっている。

非淋菌性尿道炎症例の一部は性器マイコプラズマ(M. genitalium)またはUreaplasma urealyticumが原因菌であることを示唆したエビデンスが蓄積されている。これらの細菌(およびM. hominis)は,しばしば他の泌尿生殖器感染症(例,腟炎,子宮頸管炎,腎盂腎炎,骨盤内炎症性疾患)や泌尿生殖器以外の一部の感染症の患者でも認められるが,それらの感染症の起因菌であるかどうかは不明である。

マイコプラズマは光学顕微鏡では見ることができない。培養は技術的に難しく,利用できないことが多いが,ときに核酸増幅検査(NAAT)または抗体の検出により検査室での診断が可能となる場合がある;しばしば除外診断が必要となる。肺炎クラミジア(M. pneumoniae)に対するNAATが複数の呼吸器病原体を対象とする市販の検査パネルに採用されている。性器マイコプラズマ(M. genitalium)を検出するためのFDA承認のNAATが市販されている。

通常はマクロライド系薬剤が第1選択の抗菌薬である。大半の菌種はフルオロキノロン系およびテトラサイクリン系薬剤にも感受性を示す。肺炎クラミジア(M. pneumoniae)や性器マイコプラズマ(M. genitalium)などのマクロライド耐性菌の感染例が報告されている。肺炎クラミジア(M. pneumoniae)のマクロライド耐性は,中国および日本では80%を超える分離株で報告されており,米国では有病率が10%にも及ぶ可能性がある。そのため,治療抵抗例にはフルオロキノロン系またはテトラサイクリン系薬剤を考慮すべきであり,特にマクロライド耐性が顕著な地域では特に考慮する。

肺炎クラミジア(M. pneumoniae)および性器マイコプラズマ(M. genitalium)のマクロライド耐性を検出するためのNAATの開発が現在進められている。

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本章の目次
クラミジアおよびマイコプラズマ
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