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手足口病

執筆者:

Mary T. Caserta

, MD, University of Rochester School of Medicine and Dentistry

最終査読/改訂年月 2016年 1月
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手足口病は,通常はコクサッキーウイルスA16,エンテロウイルス71型,その他のエンテロウイルスによって引き起こされる発熱性疾患である。感染により手足と口腔粘膜に小水疱性発疹が生じる。コクサッキーウイルスA6による非定型的な手足口病は,しばしば高熱を引き起こし,小水疱性丘疹は水疱性病変へと進行し,全身に広く分布する。

この疾患は幼児で最も多くみられる。経過はヘルパンギーナと同様である。

エンテロウイルス71型(EV-71)による疾患の大規模なアウトブレイクが1997年以来,アジア太平洋地域で発生している。EV-71による疾患は他のエンテロウイルスによる疾患より重篤である。

小児では咽頭痛または口腔痛が生じ,食事を拒否することがある。発熱はよくみられる。頬粘膜および舌,手掌および足底のほか,ときに殿部または性器にも小水疱が分布する;通常,定型的な手足口病の小水疱は良性ですぐに消失する。

非定型的な手足口病は以下の4つの臨床像をとる:

  • 広範囲に広がる水疱性病変

  • 湿疹のある領域に病変が集中してみられるeczema coxsackium

  • Gianotti-Crosti型の発疹(顔面,殿部,および四肢伸側に左右対称性に分布する,境界明瞭で平坦に隆起した紅色丘疹)

  • 紫斑病変

爪甲脱落症(痛みなく爪甲が脱落する)は,回復期によくみられる。非定型的な手足口病に無菌性髄膜炎が合併することがあるが,ほとんどの患者は合併症なく回復する。

EV-71による感染症は,重度の神経疾患(例,髄膜炎,脳炎,ポリオ様麻痺)を伴う可能性がある。EV-71による疾患発生率および死亡率は,コクサッキーウイルスA16やその他のエンテロウイルスと比べて有意に高い。

手足口病の診断は通常,臨床的に行われる。

手足口病の治療は対症療法である。具体的には,入念な口腔衛生(軟毛の歯ブラシの使用と食塩水を用いた含嗽),酸味または塩分の強い食材を含まない柔らかい食事,外用薬( 口内炎 : 処置/治療)などがある。

現在,EV-71の不活化ワクチンが3つ開発中であり,いずれも安全でEV-71による手足口病の予防に効力があるとみられている。

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