低栄養は栄養障害の一種である。(栄養障害には栄養過多も含まれる— 肥満およびメタボリックシンドローム)。低栄養は,栄養素の不十分な摂取,吸収不良,代謝障害,下痢による栄養素の喪失,または栄養必要量の増大(癌や感染症などで起こる)に起因する。低栄養は段階的に進行する;食欲不振による場合にゆっくりと発生することもあれば,ときに癌関連の急速に進行する悪液質による場合のように非常に急速に発生することもある。まず,血中および組織中の栄養素の濃度が変わり,次に細胞内の生化学的な機能および構造に変化が生じる。最後に,症状および徴候が現れる。診断は,病歴,身体診察,身体組成分析,およびときに臨床検査(例,アルブミン)による。