一般人口において,女性の約3.5%,男性の2%が過食性障害に罹患している。神経性過食症とは異なり,過食性障害は過剰なカロリー摂取につながるため,過体重者と肥満者において本障害は最も頻度が高く,何らかの減量プログラムに参加している患者の30%以上に存在する可能性がある。神経性やせ症患者または神経性過食症患者と比べて,過食性障害患者は年齢が高く,男性が多い。
過食性障害患者は,本疾患により苦痛を感じている。過食性障害の肥満患者では,過食性障害ではない肥満者より,臨床的な抑うつおよび体型,体重,またはその両方に対するとらわれがより高頻度に認められる。