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過食性障害

執筆者:

Evelyn Attia

, MD, Columbia University Medical Center, New York State Psychiatric Institute;


B. Timothy Walsh

, MD, College of Physicians and Surgeons, Columbia University

最終査読/改訂年月 2014年 5月

過食性障害は,自制心の喪失を感じながら,大量の食物を摂取する反復的なエピソードにより特徴づけられる。その後には,自己誘発性嘔吐または下剤乱用などの不適切な代償行動はみられない。診断は臨床的に行う。治療は認知行動療法またはときに対人関係療法による。

一般人口において,女性の約3.5%,男性の2%が過食性障害に罹患している。神経性過食症とは異なり,過食性障害は過剰なカロリー摂取につながるため,過体重者と肥満者において本障害は最も頻度が高く,何らかの減量プログラムに参加している患者の30%以上に存在する可能性がある。神経性やせ症患者または神経性過食症患者と比べて,過食性障害患者は年齢が高く,男性が多い。

過食性障害患者は,本疾患により苦痛を感じている。過食性障害の肥満患者では,過食性障害ではない肥満者より,臨床的な抑うつおよび体型,体重,またはその両方に対するとらわれがより高頻度に認められる。

診断

  • 臨床基準

臨床診断基準では,3カ月以上にわたる週1回の過食および食事に関する自制心の喪失感がみられることに加えて,以下のうちの3つ以上が存在する必要がある:

  • 通常よりもはるかに速く食べる

  • 不快なほど満腹になるまで食べる

  • 身体的に空腹を感じていないときに,大量の食物を摂取する

  • 恥ずかしさから1人で食べる

  • 過食した後に,自己嫌悪,抑うつ感,または罪悪感を抱く

過食性障害は,代償行動(例,自己誘発性嘔吐,下剤または利尿薬の使用,過度の運動,絶食)がみられないことで神経性過食症(やはり過食が生じる)と鑑別される。

治療

  • 認知行動療法(CBT)

  • ときに対人関係療法(IPT)

  • SSRIまたは減量薬による薬物療法の検討

CBTは最もよく研究されており,最も裏付けがある治療法である。CBTおよびIPTはともに60%以上の寛解率をもたらし,通常,得られた改善は長期にわたり良好に維持される。これらの治療は肥満患者では有意な減量につながらない。

従来の減量を目的とする行動療法は,過食を軽減する有効性は短期的であったが,患者は再発する傾向がある。抗うつ薬も過食の解消に短期的な有効性を示すが,長期的な有効性については不明である。これらに加えて,食欲抑制薬(例,トピラマート)または減量薬(例,オルリスタット)が有用となる場合がある。

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