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露出障害

(露出症)

執筆者:

George R. Brown

, MD, East Tennessee State University

最終査読/改訂年月 2015年 6月

露出症は,他者(通常は警戒していない者)に性器を見せることで性的興奮を得ることにより特徴づけられる。また,性行為中に他者から見られることを強く望むことも指す場合がある。露出障害では,同意のない相手に対するこのような衝動の行動化や,そのような衝動および欲求による著しい苦痛または機能障害の体験が生じる。

露出症はパラフィリアの一種であるが,露出症を有する人の大半はパラフィリア障害の臨床診断基準を満たさず,その基準では,本人の行動,空想,または強い衝動によって臨床的に重大な苦痛または機能障害が生じているか,他者が害を被っている(露出症では,同意のない相手に対する衝動の行動化を含む)ことが要件とされている。また,この状態が6カ月以上認められることも条件の1つである。

推定されている有病率は男性では2~4%であり,女性ではより低い。露出障害と診断される女性は少なく,女性における露出症的行動の一部は(メディアや娯楽の観点から)社会から許容されている。

露出症者(通常は男性)は,他者に対する露出行為を行いながら,あるいは自身の他者に対する露出行為を空想しながら自慰行為を行うことがある。嫌がる相手を驚かせたい,ショックを与えたい,強い印象を残したいといった自身の欲求を自覚していることもある。被害者はほぼ常に成人女性か男児または女児である。実際の性的接触を求めることはまれであり,警戒していない目撃者に対する身体的危害が生じることはまれである。

通常,発症時期は青年期であるが,ときに青年期前や中年期に最初の行為がみられる場合もある。

逮捕される男性性犯罪者の約30%は露出症者である。これらの人々は全性犯罪者の中でも最も累犯率が高く,約20~50%が再逮捕される。

大半の露出症者は既婚者であるが,頻繁な性機能障害を含む社会的および性的な不適応のために,しばしば結婚生活に問題を抱えている。

露出症者はパーソナリティ障害または素行症を合併している場合もある。

人によっては,露出症は他者に自分の性行為を見てもらいたいという強い欲求として現れる。そのような人を惹きつけるのは,見る者を驚かす行為ではなく,むしろ同意が成立した観客によって見られる行為である。この形態の露出症を有する人は,ポルノ映画を製作したり,アダルト系のタレントになったりすることがある。この欲求によって当事者に問題が生じることはまれであるため,精神障害とされない場合がある。

治療

  • 精神療法,支援団体,およびSSRI

  • ときに抗アンドロゲン薬

治療は通常,患者が法律に違反して性犯罪者となった段階で,精神療法,支援団体,およびSSRIにより開始される。

この種の薬剤が無効な場合や障害が重度の場合は,テストステロン濃度を低下させ,それにより性欲を低下させる薬剤を考慮すべきである。そのような薬剤は抗アンドロゲン薬と呼ばれるが,最も頻用されるものは実際にはテストステロンの作用を阻害しない。この主の薬剤としては,ゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)アゴニスト(例,リュープロレリン)と酢酸メドロキシプロゲステロンデポ剤があり,どちらも下垂体での黄体形成ホルモン(LH)および卵胞刺激ホルモン(FSH)の産生を減少させる。十分なインフォームド・コンセントと肝機能および血清 テストステロン濃度の適切なモニタリングが必要である。

累犯率が高い。治療の有効性は,自己報告,陰茎ペニスプレチスモグラフィー,および逮捕歴に基づいてモニタリングする。

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