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緊張型頭痛

(緊張性頭痛)

執筆者:

Stephen D. Silberstein

, MD, Sidney Kimmel Medical College at Thomas Jefferson University

医学的にレビューされた 2020年 4月
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緊張型頭痛では頭部全体に及ぶ(通常は締め付けるような)軽い疼痛を生じるが,片頭痛に伴う作業不能,悪心,および羞明はない。

緊張型頭痛は発作性のこともあれば慢性のこともある。

  • 反復発作性緊張型頭痛の頻度は15日/月未満である。反復発作性緊張型頭痛は非常に高い頻度でみられ,OTC医薬品の鎮痛薬で疼痛緩和が得られる場合が多く,ほとんどの患者は医療機関を受診しない。

  • 慢性緊張型頭痛の頻度は15日/月以上である。

緊張型頭痛の症状と徴候

緊張型頭痛の疼痛は通常軽度から中等度で,しばしば締め付けられるような痛みと表現される。こうした頭痛は,後頭部または両側前頭部より発生し,頭部全体に波及する。

慢性緊張型頭痛の誘因には以下のようなものがある:

発作性頭痛は30分~数日間持続しうる。典型的には起床後数時間で始まり,次第に増悪する。患者が頭痛によって眠りから覚めることはまれである。

慢性頭痛は強度が1日を通して変化しうるが,ほぼ常に存在する。

緊張型頭痛の診断

  • 臨床的評価

緊張型頭痛は,多くの片頭痛患者にみられる 片頭痛の不完全型 症状と徴候 と鑑別すべきである;このような頭痛は片頭痛の一部の特徴のみを有し,緊張型頭痛に類似するが,頭痛は軽度で片頭痛に特異的な薬物に反応する。

重度の頭痛は片頭痛であることが多いため,重度の頭痛を緊張型頭痛と考えている場合,診断を再考すべきである。

パール&ピットフォール

  • 頭痛が重度であれば,緊張型頭痛の診断を検討しなおすべきである。

緊張型頭痛の治療

  • 鎮痛薬

  • ときに行動面および精神面での介入

  • 慢性緊張型頭痛には,アミトリプチリン

一部の 片頭痛予防薬 片頭痛に対する薬剤* 片頭痛に対する薬剤* ,特にアミトリプチリンは,慢性緊張型頭痛の予防に役立つ可能性がある。

軽度から中等度の緊張型頭痛のほとんどは,市販鎮痛薬(例,アスピリン,アセトアミノフェン)で緩和できる。患部をマッサージすることが症状緩和に役立つ可能性がある。

行動面および精神面の介入(例,リラクゼーションおよびストレス管理法)がしばしば用いられ,効果的であり,特に薬物療法と組み合わせると効果が高い。

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