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頸椎症および頸椎症性脊髄症

執筆者:

Michael Rubin

, MDCM, New York Presbyterian Hospital-Cornell Medical Center

最終査読/改訂年月 2016年 10月
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頸椎症は頸椎の変形性関節症であり,脊柱管の狭窄を引き起こすほか,ときに変形性関節症により生じる骨増殖(骨棘)が下位頸髄に侵入することで頸髄症を引き起こすこともあり,さらに,ときに下位頸髄神経根が侵されることもある(脊髄神経根障害)。診断はMRIまたはCTによる。治療ではNSAIDおよび軟性カラーの使用または頸椎椎弓切除術を行うことがある。

脊髄疾患の概要も参照のこと。)

変形性関節症による頸椎症はありふれた疾患である。ときに,特に先天的に脊柱管が細い(10mm未満)場合には,変形性関節症により,脊柱管の狭窄と骨組織の脊髄への接触が生じることで,圧迫および脊髄症(脊髄の機能的障害)を来すことがある。黄色靱帯の肥厚はこの影響を増悪させる可能性がある。椎間孔の骨棘は,C5とC6の間またはC6とC7の間に最も多くみられ,神経根障害(神経根疾患)の原因となりうる。臨床像は侵害された神経構造物によって異なるが,一般的には疼痛などがみられる。

症状と徴候

脊髄圧迫では,一般的には手足に痙性不全麻痺,錯感覚,またはその両方が徐々に生じていき,反射亢進がみられることもある。神経脱落症状は非対称かつ非髄節性で,咳嗽またはバルサルバ法で悪化することがある。外傷後には,頸椎症患者は中心性脊髄損傷を発症することがある( 脊髄症候群)。

最終的には,上肢の病変レベルに筋萎縮および弛緩性不全麻痺が現れ,病変レベル以下では痙縮が生じるようになる。

神経根圧迫では,一般的に早期には根性痛が生じ,その後は筋力低下,反射低下,および筋萎縮が生じることもある。

診断

  • MRIまたはCT

高齢患者,変形性関節症患者,またはC5もしくはC6レベルの根性痛がある患者において,特徴的な神経脱落症状がみられた場合は,頸椎症が疑われる。

頸椎症の診断はMRIまたはCTによる。

治療

  • 脊髄に病変が及ぶ場合または難治性神経根障害に対しては,頸椎椎弓切除術

  • 神経根障害単独の場合,NSAIDおよび軟性頸椎カラー

病変が脊髄に及んでいる患者に対しては,通常は頸椎椎弓切除術が必要である;後方アプローチにより圧迫を緩和できるが,前方に圧迫性の骨棘が残り,そのために脊椎不安定性と脊柱後弯症が生じる場合もある。そのため,一般に前方アプローチによる脊椎固定術が好まれる。

神経根障害のみの患者に対しては,NSAIDおよび軟性頸椎カラーによる保存的治療を試みてもよいが,このアプローチが無効の場合には外科的減圧術が必要になることがある。

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