Msd マニュアル

Please confirm that you are a health care professional

honeypot link

神経疾患におけるMRI

執筆者:

Michael C. Levin

, MD, College of Medicine, University of Saskatchewan

最終査読/改訂年月 2018年 12月
患者さん向けの 同じトピックページ はこちら
本ページのリソース
  • 脳神経

  • 脳幹病変

  • 後頭蓋窩の異常

  • 脊髄

これらの部位のCT画像は,しばしば骨によるストリークアーチファクトによって損なわれる。MRIは,脊髄を圧迫して緊急の介入を必要とする脊髄病変(例,腫瘍,膿瘍)を同定するのに特に有用である。MRIはまた,脱髄斑,初期の梗塞,無症状の脳浮腫,脳挫傷,初期のテント切痕ヘルニア,頭蓋頸椎移行部異常,および脊髄空洞症の検出にも優れている。

正常な脳MRI画像(矢状断像)

以下の患者では,MRIは禁忌である:

  • ペースメーカーが植え込まれた患者,過去6週間以内に心臓または頸動脈ステントが留置された患者

  • 強磁性体の動脈瘤クリップまたは強い磁場により加熱または移動する恐れがある金属が体内に存在する患者

炎症性病変,脱髄病変,および腫瘍性病変を描出するには,常磁性造影剤(例,ガドリニウム)の静脈内投与が必要になる場合がある。ガドリニウムはCTで使用される造影剤に比べると,はるかに安全ではあるものの,腎機能障害およびアシドーシスを有する患者において腎性全身性線維症(腎性線維化性皮膚症)が報告されている。腎疾患患者にガドリニウムを使用する場合は,事前に放射線科医および腎臓専門医へのコンサルテーションを行うべきである。

MRアンギオグラフィー(MRA)は,造影または単純MRIを用いて,脳血管と頭頸部の主な動脈およびその分枝を描出する方法である。MRAは脳血管造影 脳カテーテル血管造影 経動脈カテーテルを介して造影剤を注入した後にX線撮影を施行することで,個別の脳動脈および脳の静脈構造が描出される。データのデジタル処理(デジタルサブトラクション血管造影)により,少量の造影剤でも分解能の高い画像が得られる。 脳血管造影は,頭蓋内病変の部位および血管分布の描出においてCTおよびMRIを補足する検査法であり,動脈狭窄または動脈閉塞,先天性血管欠損,動脈瘤,および動静脈奇形の診断ではゴールドスタンダードになっている。直径0... さらに読む に取って代わったわけではないが,脳血管造影が不可能な状況(例,患者が拒否した場合,リスクが高い場合)で用いられる。脳卒中に対する検査として,MRAは動脈の狭小化をより重度に誇張する傾向があるため,通常は大きな動脈の閉塞性疾患を見逃すことはない。

Susceptibility-weighted angiography(SWAN)は出血の評価に役立つ可能性がある。この方法では,大径血管と小径血管の両方,微小出血,ならびに脳内のカルシウムや鉄の沈着をより良好に視覚化できる。

磁気共鳴静脈造影(MRV)は,MRIにより頭蓋の主な静脈および硬膜静脈洞を描出する。MRVを行うことで,脳静脈血栓症の診断で脳血管造影を省略することができ,また血栓溶解のモニタリングや抗凝固療法の持続期間の決定に有用である。

磁気共鳴スペクトロスコピーは,脳内の代謝物を領域別に測定でき,腫瘍を膿瘍または脳卒中と鑑別するのに用いられる。

患者さん向けの 同じトピックページ はこちら
家庭版で同じトピック をみる
よく一緒に読まれているトピック

おすすめコンテンツ

ANDROID iOS
医学事典MSDマニュアル モバイルアプリ版はこちら! ANDROID iOS
医学事典MSDマニュアル モバイルアプリ版はこちら! ANDROID iOS
TOP