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足および足関節の疾患の概要

執筆者:

Kendrick Alan Whitney

, DPM, Temple University School of Podiatric Medicine

最終査読/改訂年月 2016年 9月
本ページのリソース

大部分の足の問題は,解剖学的障害または関節構造もしくは関節外構造の機能の異常に起因する( 足の骨)。比較的頻度は低いが,足の疾患は全身性疾患を反映することがある( 全身性疾患の足の臨床像)。

足の骨

足の骨
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全身性疾患の足の臨床像

足の症状または徴候

考えられる原因

安静時(足を上げた状態)の痛み,足を下にすることにより軽減

冷たい,発赤がある,またはチアノーゼの足

進行した動脈虚血

時折の発赤,熱感,強い痛み,灼熱感のある足

肢端紅痛症—特発性(最も一般的)または種々の疾患に続発(例,まれな,骨髄増殖性疾患)

数秒以内または場合により数分以内に重度になる足の痛み(特に心房細動がある患者で);足が冷たいことが多い

塞栓性の動脈閉塞症

単一の足趾のチアノーゼ(blue toe syndrome)

大動脈-腸骨動脈の狭窄,不整脈,またはコレステロール塞栓症(冠動脈バイパス術後またはカテーテル挿入後)による血栓塞栓性疾患

ワルファリン療法

両側性で発作性の指の不快感,蒼白,およびチアノーゼ

無痛の両側性チアノーゼ

肢端チアノーゼ,薬剤性の変色(例,ミノサイクリン)

両側性の浮腫

腎機能障害,肝機能障害,または心機能障害

薬剤(例,カルシウム拮抗薬)

片側性の浮腫

リンパ管閉塞

足および下肢の硬い非圧痕性浮腫

果より上の,結節性の外観を有する硬い非圧痕性浮腫

脛骨前粘液水腫

ヘモジデリン沈着および茶色がかった変色を伴う浮腫

繰り返すまたは過去の小型血管の血管炎

足および足趾の浮腫,足関節および踵のしびれおよび痛み(足根管症候群)

再発する対称性の血清反応陰性の滑膜炎(まれ)

弛緩性水疱を伴う背側の赤く黒ずんだ斑点( 壊死性肢端性紅斑[necrolytic acral erythema])

塞栓

痛みを伴う単独の足趾の腫脹および変形( 趾炎,ソーセージ状の足趾)

感染症

錯感覚を伴う足の痛み

末梢神経障害(局所性または全身性—例,糖尿病性神経障害

虚血

下肢および足の痛みまたは錯感覚;下肢を伸ばしたときの足および背部の痛み,膝関節を屈曲させると軽減

熱感および発赤を伴う足趾,足,または足関節の痛み

骨粗鬆症に伴った脆弱性骨折などの疲労骨折

ほとんどまたは全く痛みを伴わない,足の腫脹,発赤,および熱感

神経病性関節症(シャルコー関節;通常,痛みはない)

歩行時における靴のヒールカウンター(月形芯)最上部より下の踵後方の痛み

腱付着部における腱の圧痛(診断に役立つ)

他動的な足関節の背屈による腱の痛みの増悪

糖尿病患者および末梢血管疾患の患者では,少なくとも年に2回,血行が十分保たれているかおよび神経学的に正常であるかを評価するとともに,足の注意深い診察を行うべきである。これらの疾患の患者は,自分自身の足を少なくとも1日1回調べるべきである。

足はまた,鶏眼および胼胝ならびに真菌( 足白癬),細菌( 皮膚細菌感染症),およびウイルス( 疣贅)による感染症の好発部位でもある。

解剖学的部位別の足および足関節の一般的な疾患の表に,解剖学的部位別の足および足関節の疾患を列挙する。部位別の踵部痛に関連する疾患の表に,部位別の踵部痛の一般的な原因を列挙する。

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解剖学的部位別の足および足関節の一般的な疾患

足関節(前外側)

メニスコイド

中間足背皮神経の神経痛

腓骨筋腱の腱鞘滑膜炎

足関節(内側)

母趾球

趾間神経痛(Morton神経腫)

踵(底側)

踵(後方)

踵(側方)

踵骨骨端症(Sever病)

足底アーチ(足底)

立方骨の亜脱臼症候群

足底筋膜の捻挫

アーチ崩壊を伴う後脛骨筋腱断裂

足趾

指炎(炎症性関節炎による,痛みを伴う単独の足趾の腫脹)

強剛母趾

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部位別の踵部痛に関連する疾患

痛みの部位

関連疾患

踵の足底面

足底筋膜症(足底筋膜炎,踵骨棘症候群)

踵の内側縁および外側縁

小児で,踵骨骨端症(Sever病)

果後部間隙のアキレス腱前方

後外側距骨結節の骨折

アキレス腱後方

腱結節

アキレス腱の踵骨付着部または本体

腱断裂(外傷のため,またはフルオロキノロン系薬剤使用に関連して—アキレス腱裂傷を参照のこと)

コルチコステロイド注射の使用についての考慮

有害作用を避けるため,コルチコステロイド注射は慎重に使用すべきである。注射用コルチコステロイドは,ほとんどの足の疾患ではみられない炎症(例,痛風およびRAなどの疾患)に対してのみ使用すべきである。足根,足関節,踵骨後方間隙,および足趾の背側には皮膚とその下の骨との間にほとんど結合組織がないため,これらの構造内に不溶性のコルチコステロイドを注射すると,色素脱失,萎縮,または潰瘍形成を引き起こすことがある(特に末梢動脈疾患を有する高齢患者で)。

不溶性のコルチコステロイドは,表皮近くよりむしろ深部により安全に注射できる(例,踵部軟部組織,足根管,または中足骨間)。腱鞘に注射した後は,足を数日間固定すべきである。注射に対する異常な抵抗は,腱への注射を示唆する。腱が脆弱になり(部分的に裂ける)その後断裂しやすくなることがあるので,繰り返し腱に注射するのは避けるべきである。

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