(足および足関節の疾患の概要も参照のこと。)
後脛骨筋腱は内果のすぐ後方に位置する。変性は,過度の回内(肥満者で多い)または慢性の腱鞘滑膜炎など,長期にわたる生体力学的な問題に起因する。
症状と徴候
診断
治療
正常な機能が目標である場合,完全断裂には手術が必要である。急性断裂の若く活動的な患者では手術が特に重要である。保存療法は,個人に合わせて成型した足関節装具,または深くしたヒールカップおよび適切な内側のウェッジもしくはポスティングで調整した矯正器具を用いることによって,腱にかかる負荷を機械的に軽くすることから成る。コルチコステロイド注射は,変性過程を増悪させる( コルチコステロイド注射の使用についての考慮)。
腱鞘滑膜炎には,安静および積極的な抗炎症療法を必要とする。