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声帯機能不全

(声帯の奇異性運動)

執筆者:

Noah Lechtzin

, MD, MHS, Johns Hopkins University School of Medicine

最終査読/改訂年月 2018年 4月
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声帯の奇異性運動または声帯機能不全は,声帯の吸気時の内転および呼気時の外転と定義される;これは吸気時の気道閉塞,および喘息としばしば間違えられる吸気性喘鳴を生じる。声帯麻痺 声帯麻痺 声帯麻痺には数多くの原因があり,発声,呼吸,および嚥下に影響する。左声帯が右声帯の2倍の頻度で罹患し,女性が男性より罹患する頻度が高い(3:2)。診断は直接観察に基づく。原因を究明するために,広範な評価が必要である。原因を治療しても治癒しない場合は,いくつかの直接的な外科的アプローチが利用可能である。 声帯麻痺は疑核,疑核の核上性の経路,迷走神経の主幹,または反回神経の病変に起因する。左反回神経の方が脳幹から喉頭への走行が長く,これによ... さらに読む 声帯麻痺 (片則および両側)については,本マニュアルの別の箇所で考察されている。吸気性喘鳴 評価 吸気性喘鳴は,高調な,主に吸気時に生じる音である。異物誤嚥などの急性の病態と関連することが最も多いが,気管軟化症などの慢性の病態に起因することもある。 クループにおける吸気性喘鳴。 吸気性喘鳴は,胸郭外上気道の狭小化した箇所や部分的に閉塞した箇所を空気の乱流が急速に通り抜ける際に生じる。具体的な部位としては,咽頭,喉頭蓋,喉頭,および胸郭外の気管などがある。 大半の原因は急性の症状として顕在化するが,慢性ないし反復性の症状を呈する患者も... さらに読む の患者の評価全般ついては,本マニュアルの別の箇所で考察されている。

声帯機能不全は20歳から40歳の女性でより頻繁にみられる。病因は不明であるが,不安,抑うつ,心的外傷後ストレス障害,およびパーソナリティ障害に関連していると考えられる。作為症とは考えられていない(すなわち,患者が意識的にそうしているわけではない)。

喉頭直達鏡検査で吸気時の声帯閉鎖を観察することにより診断する。声帯機能不全は,患者が喘息と誤って診断され,気管支拡張薬またはコルチコステロイドに反応しないことがわかって初めて診断されることがある。

総論の参考文献

治療

  • 教育およびカウンセリング

声帯機能不全の治療では,疾患の性質について患者に情報を与えること;言語療法士による浅速呼吸などの特別な呼吸法(喘鳴および閉塞を軽減する)に関するカウンセリング;および喘息という誤診と喘息の治療を行わないことが必要となる。

まれではあるが,重症例では気管切開による治療が行われている。

精神障害の診断と関連する声帯機能不全は,しばしばこれらの処置に抵抗性である。そのような症例は,精神科カウンセリングへの紹介が適応となる。

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