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肝疾患が薬物代謝に及ぼす影響

執筆者:

Steven K. Herrine

, MD, Sidney Kimmel Medical College at Thomas Jefferson University

最終査読/改訂年月 2018年 1月
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肝疾患は薬物のクリアランス,生体内変化,および薬物動態 薬物動態の概要 薬物動態は,ときに生体が薬物に対して行うことと説明され,薬物が生体に入り,生体を通過し,生体から出る動き,つまり薬物の吸収,生物学的利用能,分布,代謝,および排泄の経時変化のことを指す。 薬力学は,薬物が生体に対して行うことと説明され,受容体結合,受容体後の作用,および化学的相互作用を伴う。薬物動態により薬物作用の発現開始,持続時間,およ... さらに読む に複雑な影響を及ぼす可能性がある。薬物代謝に影響を及ぼす病原因子としては,消化管吸収,血漿タンパク質結合,肝抽出比,肝血流量,門脈大循環シャント,胆汁排泄,腸肝循環,腎クリアランスなどの変化がある。ときに,こうした変化により生体内で利用可能な薬物量が増加する結果,通常量の投与でも毒性が生じることがある。しかしながら,個々の薬物の濃度や作用を予測することは困難であり,肝障害の種類,重症度,肝機能検査 肝臓および胆嚢の臨床検査 臨床検査は一般に以下の目的に効果的である: 肝機能障害の検出 肝損傷の重症度の評価 肝疾患の経過および治療効果のモニタリング 診断の絞り込み さらに読む の結果とよく相関するわけではない。したがって,肝疾患患者における薬物用量の調整に一般原則はない。

臨床的な影響は,薬物の生物学的利用能とは無関係に変動することもあり,特に慢性肝疾患ではその傾向が強い。例えば,慢性肝疾患の患者では,オピオイドや鎮静薬に対する脳の感受性がしばしば増強している。そのため,肝硬変患者にこれらの薬物を投与すると,見かけ上は少量であっても脳症を誘発することがある。この作用機序には,おそらく脳の薬物受容体の変化が関与していると考えられる。

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