Msd マニュアル

Please confirm that you are a health care professional

読み込んでいます

原発性肝癌

執筆者:

Steven K. Herrine

, MD, Sidney Kimmel Medical College at Thomas Jefferson University

最終査読/改訂年月 2016年 8月

原発性肝癌は通常,肝細胞癌である。肝癌の初期の臨床像は非特異的であるのが通常で,これが診断の遅れにつながる。予後は通常,不良である。

その他の原発性肝癌

その他の原発性肝癌は,一般的でないかまれである。診断には通常,肝生検を要する。予後は一般的に不良である。

限局性の癌は切除可能な場合もある。切除または肝移植は生存期間の延長につながりうる。

Fibrolamellar carcinoma

これは肝細胞癌の特殊型であり,悪性化した肝細胞の周囲に層状の線維性組織が張りめぐらされた特徴的な形態像を示す。通常は若年成人に発生し,既存の肝硬変,HBV,HCV,その他の既知の危険因子との関連性は報告されていない。α-フェトプロテイン(AFP)値の上昇はまれである。

予後は肝細胞癌より良好であり,多くの患者は腫瘍の切除後,数年にわたり生存する。

胆管癌

この腫瘍は胆管上皮から発生する。中国での発生率が高く,肝吸虫の寄生が寄与していると考えられている。他の地域では,肝細胞癌よりまれであり,組織学的には,これら2種類の癌には重複がみられることがある。原発性硬化性胆管炎は胆管癌のリスクを大幅に増大させる(1)

肝芽腫

肝芽腫は,まれではあるが,乳児では最も頻度の高い原発性肝癌の1つであり,特に家族性大腸腺腫症の家族歴がある患児でよくみられる。小児にも発生することがある。異所性ゴナドトロピン産生による早発思春期で発症する肝芽腫患者もいるが,通常は全身健康状態の悪化と右上腹部の腫瘤によって癌が検出される。AFPの高値と画像検査での異常が診断の一助となりうる。

血管肉腫

このまれな癌は,工業生産される塩化ビニルなどの特定の化学発癌物質に関連するものである。

嚢胞腺癌

このまれな疾患は,おそらく嚢胞腺腫の悪性化に続発するもので,多小葉性であることが多い。

治療は肝切除である。

参考文献

ここをクリックすると家庭版へ移動します
よく一緒に読まれているトピック

おすすめコンテンツ

ソーシャルメディア

TOP