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臨床検査値異常がある無症状の患者

執筆者:

Steven K. Herrine

, MD, Sidney Kimmel Medical College at Thomas Jefferson University

最終査読/改訂年月 2018年 1月
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アミノトランスフェラーゼおよびアルカリホスファターゼは,一般的な臨床検査項目に含まれるため,肝疾患の徴候・症状のない患者でも,しばしば異常が検出される。そのような患者では,アルコール,処方薬および非処方薬,ハーブティー,植物薬,職業曝露,その他の化学物質の曝露など,肝毒性の可能性がある物質の曝露歴を調べるべきである。

アミノトランスフェラーゼ

ALTまたはASTが単独で軽度の上昇(正常の2倍未満)を示した場合は,再検査を施行するのみでよく,そうした高値例の約1/3は解消する。他の臨床検査でも異常が認められ,それが重度であるか以降の検査でも持続する場合は,以下のようなさらなる評価の適応となる:

アルカリホスファターゼ

無症状の患者でアルカリホスファターゼ値単独の上昇がみられる場合は,5'ヌクレオチダーゼまたはγ-グルタミルトランスペプチダーゼの高値により,肝臓に原因があることを確認する必要がある。肝臓由来であることを確認できた場合は,肝臓の画像検査 肝臓および胆嚢の画像検査 胆道疾患の正確な診断には画像検査が不可欠であり,巣状の肝病変(例,膿瘍,腫瘍)の検出にも重要である。肝細胞障害によるびまん性疾患(例,肝炎,肝硬変)の検出および診断には限界がある。 従来からの超音波検査は,経腹的に施行され,一定時間の絶食を必要とし,構造的な情報は得られるものの,機能的な情報は得られない。一方で胆道系(特に胆嚢)を画像化する検査としては,最も安価で安全かつ最も高感度の方法である。超音波検査は,以下の目的で最善の検査法であ... さらに読む 肝臓および胆嚢の画像検査 (通常は超音波検査または磁気共鳴胆道膵管造影)の適応となる。画像検査で構造的異常を認めなければ,可能性として肝内胆汁うっ滞が考えられ,薬物または毒性物質の曝露歴から示唆されることもある。浸潤性疾患および肝転移(例,結腸癌からの転移)も考慮すべきである。女性では,原発性胆汁性胆管炎 原発性胆汁性胆管炎(PBC) 原発性胆汁性胆管炎(PBC;以前は原発性胆汁性肝硬変として知られていた)は,肝内胆管の進行性の破壊を特徴とし,胆汁うっ滞,肝硬変,肝不全に至る自己免疫性肝疾患である。初診時には通常は無症状であるが,疲労感がある場合や胆汁うっ滞(例,そう痒,脂肪便)または肝硬変(例,門脈圧亢進症,腹水)の症状がみられる場合もある。臨床検査では,胆汁うっ滞,IgMの上昇,および特徴的所見として血清中に抗ミトコンドリア抗体が認められる。診断および進行度判定の... さらに読む がないか確認するために抗ミトコンドリア抗体を検査すべきである。原因不明の高値が継続する場合や,肝内胆汁うっ滞が疑われる場合には,肝生検の検討が必要となる。

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