(肛門直腸疾患の評価も参照のこと。)
一過性直腸痛(直腸の一時的な疼痛)と尾骨痛(尾骨部の疼痛)は,挙筋症候群の変異型である。直腸痙攣は疼痛を引き起こし,典型的には排便とは関連せず,持続時間は通常20分未満である。疼痛は短時間の激痛または直腸高位の漠然とした痛みであることがある。疼痛は自然に,または座ると起こることがあり,患者は眠りから覚めることがある。痛みは,あたかも放屁や排便によって緩和するかのように感じることがある。重症例では,疼痛が何時間も持続することがあり,頻回に再発する。患者はこれらの症状のために様々な直腸手術を受けている場合があるが,いずれも有益ではない。