期外収縮きがいしゅうしゅく

期外収縮きがいしゅうしゅくは不整脈ふせいみゃくの一種いっしゅです。心臓しんぞうの電気でんき信号しんごうが出でるのが早はやすぎるために起おこる、余分よぶんな心拍しんぱくです。

心房しんぼう性せい期外収縮きがいしゅうしゅくは、心房しんぼうから早はやいタイミングで信号しんごうが出でてしまう状態じょうたいです。この種類しゅるいの期外収縮きがいしゅうしゅくは、多おおくの健康けんこうな人ひとでもよくみられます。

心室しんしつ性せい期外収縮きがいしゅうしゅくは、心室しんしつから早はやいタイミングで信号しんごうが出でてしまう状態じょうたいです。この種類しゅるいの期外収縮きがいしゅうしゅくは、高齢こうれいの人ひとによくみらます。

• 症状しょうじょうはない場合ばあいもあれば、心拍しんぱくの変化へんかを感かんじること（動悸どうき）もあります。

• 治療ちりょうは必要ひつようない場合ばあいもありますが、医師いしが心拍数しんぱくすうをコントロールするための薬くすりを処方しょほうすることもあります。

心房しんぼう性せい期外収縮きがいしゅうしゅくは、特とくに肺はいの病気びょうき（COPD［慢性閉塞性肺疾患まんせいへいそくせいはいしっかん］など）がある高齢者こうれいしゃによくみられます。

心室しんしつ性せい期外収縮きがいしゅうしゅくは高齢者こうれいしゃ、特とくに冠動脈疾患かんどうみゃくしっかん、心不全しんふぜん、心臓弁膜症しんぞうべんまくしょうがある高齢者こうれいしゃによくみられます。

期外収縮きがいしゅうしゅくは次つぎのことといっしょに起おこることがあります：

• 身体的しんたいてきまたは精神的せいしんてきなストレス

• コーヒー、お茶ちゃ、アルコールを飲のむこと

• 一部いちぶのかぜ薬ぐすり、アレルギー薬やく、喘息薬ぜんそくやくの使用しよう

期外収縮きがいしゅうしゅくではふつう症状しょうじょうは起おきません。

人ひとによっては、余分よぶんに起おきた心拍しんぱくを感かんじることがあります（動悸どうき）。運動うんどうしているときにたくさんの心室しんしつ性せい期外収縮きがいしゅうしゅくが起おきると、力ちからが入はいらない感かんじがしたり、ふだんどおりに運動うんどうができなくなったりすることがあります。

医師いしは脈みゃくをとり、次つぎのことをします：

• 心電図検査しんでんずけんさ

心電図検査しんでんずけんさは、胸むねや腕うで、脚あしにはるシールとケーブルを使つかって心臓しんぞうの電気的でんきてきな活動かつどうを測定そくていする、すぐに行おこなえて、痛いたみのない検査けんさです。

ふつうは、次つぎのことを避さける以外いがい、治療ちりょうは必要ひつようありません：

• 身体的しんたいてきまたは精神的せいしんてきなストレス

• コーヒー、お茶ちゃ、アルコール

• 一部いちぶのかぜ薬ぐすり、アレルギー薬やく、喘息薬ぜんそくやく

不快感ふかいかんの強つよい心房しんぼう性せい期外収縮きがいしゅうしゅくが何度なんども起おきている場合ばあいは、医師いしが心拍しんぱくのリズムを正常せいじょうにする薬くすりを使つかうことがあります。

心室しんしつ性せい期外収縮きがいしゅうしゅくがあって、最近さいきん心臓発作しんぞうほっさを起おこしたか、症状しょうじょうを引ひき起おこしている心不全しんふぜんがある場合ばあいは、医師いしがベータ遮断薬しゃだんやくという種類しゅるいの薬くすりを処方しょほうすることがあります。