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緑茶

執筆者:

Laura Shane-McWhorter

, PharmD, University of Utah College of Pharmacy

レビュー/改訂 2020年 7月
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緑茶は,紅茶と同じ植物であるアジア原産の常緑灌木(Camellia sinensis)の葉を乾燥したものから作られる。しかし,紅茶の場合には葉を発酵させるが,緑茶の場合には葉を発酵させずに蒸す。緑茶は煎じて飲んだり,エキスの錠剤かカプセルの形で摂取する。抗酸化作用および抗がん作用があると考えられている多数の成分を含有する。緑茶にはカフェインのほか,ポリフェノールやカテキンが含まれているが,コーヒーよりもカフェイン含有量は少ないことが知られており,多くの抽出物からはカフェインが除去されていることが多い。

効能

緑茶には健康上の便益が多数あると言われているが,強力な科学的根拠により支持されているものはほとんどない。緑茶は尖圭コンジローマの治療,覚醒度の亢進(カフェインを含むため),がんの予防,減量,血清脂質値の低下,冠動脈疾患の予防,記憶力の亢進,変形性関節症の疼痛の緩和,更年期症状の治療,そして長寿のために用いられてきた。

エビデンス

飲料およびエキスとしての緑茶は,市場で最も詳しく研究されているサプリメントの1つである;とはいえ,この飲料の臨床的有益性に関するエビデンスは限られている。最近,緑茶の中に発見された特定の有効成分(シネカテキン[販売名Veregen]およびポリフェノンE)がヒトパピローマウイルス感染による尖圭コンジローマの治療薬として承認された。あるランダム化比較試験では,定められた抽出物(没食子酸エピガロカテキン55%)が尖圭コンジローマおよび肛門周辺の疣贅に対して効力がありかつ安全であることが示された (1) 緑茶に関する参考文献 緑茶は,紅茶と同じ植物であるアジア原産の常緑灌木(Camellia sinensis)の葉を乾燥したものから作られる。しかし,紅茶の場合には葉を発酵させるが,緑茶の場合には葉を発酵させずに蒸す。緑茶は煎じて飲んだり,エキスの錠剤かカプセルの形で摂取する。抗酸化作用および抗がん作用があると考えられている多数の成分を含有する。緑茶にはカフェインのほか,ポリフェノールやカテキンが含まれているが,コーヒーよりもカフェイン含有量は少... さらに読む 。3つの研究(1247例)を対象とした2011年のシステマティックレビューおよびメタアナリシスでは,外部肛門性器疣贅の治療においてポリフェノンE10%および15%の効力が確認された (2) 緑茶に関する参考文献 緑茶は,紅茶と同じ植物であるアジア原産の常緑灌木(Camellia sinensis)の葉を乾燥したものから作られる。しかし,紅茶の場合には葉を発酵させるが,緑茶の場合には葉を発酵させずに蒸す。緑茶は煎じて飲んだり,エキスの錠剤かカプセルの形で摂取する。抗酸化作用および抗がん作用があると考えられている多数の成分を含有する。緑茶にはカフェインのほか,ポリフェノールやカテキンが含まれているが,コーヒーよりもカフェイン含有量は少... さらに読む 。別の研究では,緑茶由来のエキスを用いる治療は従来の薬物治療と比較して治療費用が安いことが示された (3) 緑茶に関する参考文献 緑茶は,紅茶と同じ植物であるアジア原産の常緑灌木(Camellia sinensis)の葉を乾燥したものから作られる。しかし,紅茶の場合には葉を発酵させるが,緑茶の場合には葉を発酵させずに蒸す。緑茶は煎じて飲んだり,エキスの錠剤かカプセルの形で摂取する。抗酸化作用および抗がん作用があると考えられている多数の成分を含有する。緑茶にはカフェインのほか,ポリフェノールやカテキンが含まれているが,コーヒーよりもカフェイン含有量は少... さらに読む

公表されている臨床試験を検討した数多くのメタアナリシスは,緑茶の適度な定期的摂取は安全だということを示している。さらに,減量 (4) 緑茶に関する参考文献 緑茶は,紅茶と同じ植物であるアジア原産の常緑灌木(Camellia sinensis)の葉を乾燥したものから作られる。しかし,紅茶の場合には葉を発酵させるが,緑茶の場合には葉を発酵させずに蒸す。緑茶は煎じて飲んだり,エキスの錠剤かカプセルの形で摂取する。抗酸化作用および抗がん作用があると考えられている多数の成分を含有する。緑茶にはカフェインのほか,ポリフェノールやカテキンが含まれているが,コーヒーよりもカフェイン含有量は少... さらに読む と心血管疾患の予防に対して,小さな,大半において有意でない便益が認められる一方,がん予防のために緑茶を摂取することの便益については,エビデンスが不十分で一貫性が認められないことが多い (5) 緑茶に関する参考文献 緑茶は,紅茶と同じ植物であるアジア原産の常緑灌木(Camellia sinensis)の葉を乾燥したものから作られる。しかし,紅茶の場合には葉を発酵させるが,緑茶の場合には葉を発酵させずに蒸す。緑茶は煎じて飲んだり,エキスの錠剤かカプセルの形で摂取する。抗酸化作用および抗がん作用があると考えられている多数の成分を含有する。緑茶にはカフェインのほか,ポリフェノールやカテキンが含まれているが,コーヒーよりもカフェイン含有量は少... さらに読む 。しかしながら,あるメタアナリシスでは1日7杯の緑茶摂取と前立腺癌の減少との間に相関が認められており (6) 緑茶に関する参考文献 緑茶は,紅茶と同じ植物であるアジア原産の常緑灌木(Camellia sinensis)の葉を乾燥したものから作られる。しかし,紅茶の場合には葉を発酵させるが,緑茶の場合には葉を発酵させずに蒸す。緑茶は煎じて飲んだり,エキスの錠剤かカプセルの形で摂取する。抗酸化作用および抗がん作用があると考えられている多数の成分を含有する。緑茶にはカフェインのほか,ポリフェノールやカテキンが含まれているが,コーヒーよりもカフェイン含有量は少... さらに読む ,別のメタアナリシスでは心血管系の転帰が良好であったと報告されている (7) 緑茶に関する参考文献 緑茶は,紅茶と同じ植物であるアジア原産の常緑灌木(Camellia sinensis)の葉を乾燥したものから作られる。しかし,紅茶の場合には葉を発酵させるが,緑茶の場合には葉を発酵させずに蒸す。緑茶は煎じて飲んだり,エキスの錠剤かカプセルの形で摂取する。抗酸化作用および抗がん作用があると考えられている多数の成分を含有する。緑茶にはカフェインのほか,ポリフェノールやカテキンが含まれているが,コーヒーよりもカフェイン含有量は少... さらに読む 。効能を確認するためには,さらに厳密にデザインされた大規模な臨床試験が必要である。集団調査から得られる交絡因子を含む可能性があるエビデンスとしては,緑茶を日常摂取している国々においては,その他の文化,行動,または遺伝因子が健康に寄与しているかもしれないということである。

有害作用

有害作用はカフェインの作用に関連することが最も多い。不眠症,不安感,頻脈,および軽度の振戦がある。妊婦は過剰なカフェインを避けるべきである。

薬物相互作用

緑茶に含まれるビタミンKはワルファリンの抗凝固作用に拮抗することがある。

緑茶に関する参考文献

  • Stockfleth E, Beti H, Orasan R, et al: Topical Polyphenon E in the treatment of external genital and perianal warts: a randomized controlled trial.Br J Dermatol 158(6):1329-1338, 2008. doi: 10.1111/j.1365-2133.2008.08520.x.

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  • Filippini T, Malavolti M, Borrelli F, et al: Green tea (Camellia sinensis) for the prevention of cancer.Cochrane Database Syst Rev 3(3):CD005004. doi: 10.1002/14651858.CD005004.pub3.

  • Guo Y, Zhi F, Chen P, et al: Green tea and the risk of prostate cancer: a systematic review and meta-analysis.Medicine (Baltimore) 96(13):e6426, 2017.doi: 10.1097/MD.0000000000006426.

  • Pang J, Zhang Z, Zheng TZ, et al: Green tea consumption and risk of cardiovascular and ischemic related diseases: a meta-analysis.Int J Cardiol 202:967-974, 2016.doi: 10.1016/j.ijcard.2014.12.176.

  • Isomura T, Suzuki S, Origasa H, et al: Liver-related safety assessment of green tea extracts in humans: a systematic review of randomized controlled trials.Eur J Clin Nutr 70(11):1221-1229, 2016.doi: 10.1038/ejcn.2016.78.

より詳細な情報

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