新生児および乳児に生じる可能性がある消化管疾患としては以下のものがある:
新生児では, その他の外科的救急疾患 新生児におけるその他の外科的救急疾患 鼠径ヘルニアは,男子新生児で発生することが最も多く,早産児では特に多い(発生率は約10%)。ほとんどが右側に発生し,鼠径ヘルニアの10%は両側性である。鼠径ヘルニアは嵌頓の危険性があるため,診断後は速やかに修復を行うべきである。早産児では,典型的には体重が2kgに達するまで修復手術を行わない。対照的に,... さらに読む (鼠径ヘルニア 新生児における鼠径ヘルニア 鼠径ヘルニアは,男子新生児で発生することが最も多く,早産児では特に多い(発生率は約10%)。ほとんどが右側に発生し,鼠径ヘルニアの10%は両側性である。鼠径ヘルニアは嵌頓の危険性があるため,診断後は速やかに修復を行うべきである。早産児では,典型的には体重が2kgに達するまで修復手術を行わない。対照的に,... さらに読む , 胃穿孔 新生児における胃穿孔 鼠径ヘルニアは,男子新生児で発生することが最も多く,早産児では特に多い(発生率は約10%)。ほとんどが右側に発生し,鼠径ヘルニアの10%は両側性である。鼠径ヘルニアは嵌頓の危険性があるため,診断後は速やかに修復を行うべきである。早産児では,典型的には体重が2kgに達するまで修復手術を行わない。対照的に,... さらに読む , 回腸穿孔 新生児における回腸穿孔 鼠径ヘルニアは,男子新生児で発生することが最も多く,早産児では特に多い(発生率は約10%)。ほとんどが右側に発生し,鼠径ヘルニアの10%は両側性である。鼠径ヘルニアは嵌頓の危険性があるため,診断後は速やかに修復を行うべきである。早産児では,典型的には体重が2kgに達するまで修復手術を行わない。対照的に,... さらに読む , 腸間膜動脈閉塞症 新生児における腸間膜動脈閉塞症 鼠径ヘルニアは,男子新生児で発生することが最も多く,早産児では特に多い(発生率は約10%)。ほとんどが右側に発生し,鼠径ヘルニアの10%は両側性である。鼠径ヘルニアは嵌頓の危険性があるため,診断後は速やかに修復を行うべきである。早産児では,典型的には体重が2kgに達するまで修復手術を行わない。対照的に,... さらに読む )もよくみられる。
小児では感染性 胃腸炎 胃腸炎 胃腸炎は,胃,小腸,および大腸の粘膜組織に炎症が生じる病態である。大半の症例が感染性胃腸炎であるが,薬剤や化学的毒性物質(例,金属,植物性物質)の摂取後に発生する場合もある。感染は食品,水,またはヒトからヒトの経路を介して成立する。米国では,毎年6人に1人が食中毒にかかると推定されている。症状としては食欲不振,悪心,嘔吐,下痢,腹部不快感... さらに読む が最も頻度の高い消化管疾患である。世界で毎年約30~50億例が発生しており,なかでも発展途上国の5歳未満の小児で最も頻度が高い。下痢および脱水による死亡が毎年約150~250万例発生している。米国では,感染性胃腸炎は毎年3億5000万例が発生し,100~300人が死亡している。先進国では約2%の小児において,いずれかの時点で急性胃腸炎と脱水のために入院が必要となる。米国では,急性胃腸炎の入院件数は200,000件,外来受診件数は150万件と推定されており,それらによる費用は20億ドルを超えている。ウイルス性で最も頻度の高かったロタウイルス胃腸炎の発生率は, ロタウイルスワクチン ロタウイルスワクチン ロタウイルスワクチンは,ロタウイルス感染症によって引き起こされる 胃腸炎を予防する目的で乳児への接種が推奨される。 詳細については,Rotavirus Advisory Committee on Immunization Practices Vaccine RecommendationsおよびCenters... さらに読む の定期接種により58~90%減少した。現在の米国では,ノロウイルスが小児における急性胃腸炎の第一の原因となっている(1 総論の参考文献 新生児および乳児に生じる可能性がある消化管疾患としては以下のものがある: 胃食道逆流 肥厚性幽門狭窄症 腸重積症 胎便性イレウス さらに読む )。
(小児における脱水および輸液療法 小児における脱水 脱水とは体内水分量が著しく欠乏している状態のことであり,程度は様々であるが電解質も欠乏している状態である。症状および徴候として,口渇,嗜眠,粘膜の乾燥,尿量の減少,および,脱水の程度が進行するにつれて,頻脈,低血圧,ショックなどが現れる。診断は病歴と身体診察に基づく。治療は,経口または静注での水分および電解質補充により行う。... さらに読む も参照のこと。)
総論の参考文献
1.Sattar SBA, Singh S: Bacterial gastroenteritis [Updated 2019 Mar 8].In StatPearls (Internet).Treasure Island, StatPearls Publishing, 2020.