星芒状血管腫の病変は後天性である。内科疾患とは関係のない1個または少数の病変が小児または成人に生じる。肝疾患や 肝硬変 肝硬変 肝硬変は,正常な肝構築が広範に失われた 肝線維化の後期の病像である。肝硬変は,密な線維化組織に囲まれた再生結節を特徴とする。症状は何年も現れないことがあり,しばしば非特異的である(例,食欲不振,疲労,体重減少)。後期の臨床像には, 門脈圧亢進症, 腹水,代償不全に至った場合の 肝不全などがある。診断にはしばしば肝生検が必要となる。肝硬変は通常,不可逆的と考えられている。治療は支持療法である。... さらに読む の患者では,非常に目立つことのあるくも状血管腫が多数出現する。妊娠中または経口避妊薬の使用時には,多くの女性において病変が出現する。
この病変は症状を伴わず,通常は分娩後または経口避妊薬の中止後約6~9カ月で自然消退する。小児の顔面での出現がまれではない。中央部の血管を圧迫すると,一時的に病変が消失する。
星芒状血管腫の診断
臨床的評価
星芒状血管腫の診断は臨床的に行う。
星芒状血管腫の治療
通常は不要
通常,星芒状血管腫に治療は必要ない。
自然消退しない場合と整容上の目的で患者が治療を希望する場合は,細い針を用いた電気乾固で中央部の細動脈を破壊する処置が可能であり,血管用のレーザーでの治療を行ってもよい。