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口囲皮膚炎は、口の周囲やあごにできる、デコボコした赤い発疹で、にきびや酒さに似ています。
口囲皮膚炎の正確な原因は不明ですが、コルチコステロイドを外用すること、フッ素を含む飲料水や歯磨き粉を使用すること、またはその両方が原因の候補として考えられています。
口囲皮膚炎
Photo courtesy of Shahbaz Janjua, MD.
この病気は主に小児と妊娠可能年齢の女性に生じます。典型的には、まず鼻の両側から下に伸びる皮膚のしわ(鼻唇溝)から発疹が出現し、口の周囲(口囲)に広がります。眼の周囲や前頭部まで発疹が広がることもあります。
口囲皮膚炎の診断
口囲皮膚炎の治療
フッ素入りの歯磨き粉やコルチコステロイドの外用薬の使用を避ける
抗菌薬
口囲皮膚炎の人は、フッ素入りの歯磨き粉やコルチコステロイドの外用薬を使用しないようにします。一部の油性の化粧品(特に保湿剤)を使用すると、病状が悪化する傾向がみられるため、それらも使用しないようにします。
医師は抗菌薬のクリームまたはゲルやテトラサイクリン系などの経口抗菌薬を処方します。発疹が消えれば、抗菌薬の使用をやめることができます。これらの抗菌薬で発疹が消失せず、特に重度の場合は、にきび用の薬剤であるイソトレチノインが有用となることがあります。
2歳以上であればピメクロリムス(免疫系を抑制する薬)のクリームを使用することができます。
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