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窒息

執筆者: Amy H. Kaji, MD, PhD, Associate Professor, Department of Emergency Medicine, Harbor-UCLA Medical Center

窒息を緩和する手技は、しばしば命を救っています。成人の窒息は、大きな肉のかたまりなど、食べものをのどに詰まらせることが最も多くなっています。嚥下反射機能が十分に発達していない乳児は、ピーナツやアメなど小さな丸い食べものでものどを詰まらせることがあります。よちよち歩きの年代の小児は特に、口に入れた風船やおもちゃ、硬貨などの食べられないものを口に入れたり、食べもの(特にホットドッグや丸いアメ、ナッツ、ブドウなどの丸くて滑らかなもの)をのどに詰まらせることがあります。

最初の症状はせきこむことですが、せきこみが激しすぎて助けを呼べないこともしばしばあります。のどのあたりを両手でかきむしるような動作をしていることもあります。呼吸や話す声が弱まり、止まることがあります。甲高い音やいびきのような音を出していることもあります。顔が真っ青になったり、けいれん発作を起こしたり、意識を失うこともあります。

応急処置

救急車を呼ぶ前に窒息した人の治療が優先します。

腹部突き上げ法(ハイムリッヒ法)の実施

救助者は当人の背後に立ち、当人の腹部に両腕を回します。片手を握り、もう一方の手をその上に重ねます。胸骨とへその中間に両手をあてて、持ち上げるように強く圧迫します。

激しくせきをすると、しばしば気道に詰まっていたものが吐き出されます。強くせきこんでいる場合は、そのまませきを続けさせましょう。正常に話すことができても、しばらくは強くせきこむことがあります。のどが詰まっていてせきができない場合は、腹部突き上げ法(ハイムリッヒ法)を行います。腹部突き上げ法は上腹部と胸部を圧迫して、のどに詰まったものを吐き出させる方法です。

意識がある場合は、救助者は背後から腕を患者の腹部に回します。片方の手は親指を内にして握り拳をつくり、当人の胸骨とへその間にあてます。そしてもう片方の手で握りこぶしをしっかりつかみます。両手を強く引き締めて上・内向きに5回圧迫します。対象が小児の場合は力を弱めます。詰まったものが出るまで、一連の突き上げを繰り返します。この方法は、意識を失ったらすぐにやめます。

意識がなくなった場合は、気道を確保して人工呼吸を行います( 応急処置を参照)。胸が上下に動いていない場合はなおも気道がふさがっていることを示しています。救助者は気道を確認し、詰まっているものが見えれば取り除きます。その後人工呼吸を再開します。

乳児の気道異物の除去法

乳児をうつ伏せにして、胸部を救助者の手で支えます。そして救助者は乳児の背中の肩甲骨の間をたたきます。

乳児をあお向けにして、頭を胴体より低くします。そして救助者は人さし指と中指を乳児の胸骨にあてて、上方向に強く素早く押します。

乳児に対しては腹部突き上げ法は行いません。かわりに、乳児をうつぶせにして胸を救助者の前腕でささえ、頭を胴体より下げた姿勢にします。そして救助者は手のひらの付け根で、肩甲骨の間を5回たたきます(背部叩打)。けがをさせない程度にしっかりたたくべきです。そして口を調べ、詰まっているものが見えたらそれを取り除きます。なおも気道がふさがっている場合は、乳児をあお向けにし、頭を下げ、人さし指と中指を使って、胸骨部分を手前に向かって、上方向に5回強く素早く押します(胸部圧迫)。そうして再び口の中を調べます。

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