見つかりません
関連するトピック

医学トピック、症状、薬、処置や検査、ニュースなど、MSDマニュアル家庭版に書かれている情報をここから検索できます。

空置大腸炎

執筆者: Aaron E. Walfish, MD, Clinical Assistant Attending, Division of Digestive Diseases;Clinical Instructor, Beth Israel Medical Center;Mount Sinai Medical Center ; David B. Sachar, MD, Clinical Professor of Medicine;Director (Emeritus), Dr. Henry D. Janovitz Division of Gastroenterology, Mount Sinai School of Medicine;The Mount Sinai Hospital

空置大腸炎とは、大腸下部に起こる炎症で、そこより上流の部分の腸管を手術でつなぎ直して便の流れを変えた場合に起こるものです。

回腸瘻造設術(小腸最後部と腹壁の開口部との間を連結する手術)や結腸瘻造設術(大腸と腹壁の間に開口部をつくる手術)という手術が行われる場合があります。このような手術は、癌、潰瘍性大腸炎、憩室炎などの病気を治療する場合や、外傷による腸の損傷を治療する場合に行います。多くの患者で、大腸のバイパス形成が一時的に必要な場合は特に、大腸全体または便の流れを迂回させたポイントより後方の大腸をそのまま残しておきます。

空置大腸炎は、回腸瘻造設術や結腸瘻造設術の後で、大腸全体または一部を残した人の約3分の1に起こる疾患で、直腸から粘液が流れ出たり、直腸の出血、痛みなどの症状が手術後1年以内に起こります。症状が軽いままのため、患者の多くは治療する必要がありません。切断された腸をつなげ直す手術で正常な便の流れを回復すると、炎症や症状は治まります。